Unityで2Dゲームを作りたいと思ったとき、マップ作成に最適なのが「タイルマップ(Tilemap)」機能です。特にRPGやパズルゲームなどで、同じようなパーツを繰り返し配置するマップには欠かせません。
この記事では、Unity初心者の方に向けて、タイルマップの基本から、実際の使い方までを丁寧に解説します。
タイルマップとは?
タイルマップとは、小さな画像(タイル)を格子状に並べて、マップ全体を構築する方法です。例えば「草」「道」「水」「木」などのパーツを組み合わせて、広大なフィールドを作ることができます。
Unityにはこのタイルベースのマップ制作を支援する「Tilemap」コンポーネントが標準で用意されています。
今回作ったタイルマップです。(めちゃくちゃ適当です)

準備:2Dプロジェクトの作成
- Unity Hubを開いて「New Project」をクリック
- 「Universal 2D」テンプレートを選択
- プロジェクト名を「TilemapTest」などにして作成
ステップ1:Tilemap環境のセットアップ
- Hierarchyビューで右クリック → 2D Object → Tilemap → Rectangular を選択 これで「Grid」「Tilemap」オブジェクトが作成されます。
- Gridオブジェクトは、マップのベースとなる座標グリッドです。
- Tilemapオブジェクトは、実際にタイルを描画するキャンバスのようなものです。

ステップ2:タイル用スプライトの用意
- 使いたいタイル画像(例:草、道、木など)を用意して、Assetsフォルダにドラッグ&ドロップ。
- インポートした画像を選択し、Inspectorビューで以下のように設定:
- Texture Type:Sprite (2D and UI)
- Sprite Mode:Multiple(※1枚の画像に複数のタイルが含まれている場合)
- Pixels Per Unit:32 など(ゲーム画面に応じて調整)
- Applyを押す
- 上部メニュー「Sprite Editor」を開いて、タイル画像を分割(Slice)します。
- Slice → Grid By Cell Size(例:32×32)→ Apply

今回使用するマップチップはぴぽや倉庫様からお借りしました。

ステップ3:Tile Paletteを使ってマップを描く
- 上部メニュー「Window → 2D → Tile Palette」を開く

- 新しいパレットを作成(名前を「MainPalette」などに)
- 分割したタイルをパレットにドラッグ&ドロップ

- 描きたいタイルを選び、Sceneビュー上のTilemapにペイントツールでクリックするだけで配置できます!

まとめ
Unityのタイルマップ機能を使えば、効率的かつ直感的にマップ制作が可能です。特に以下の点を押さえるとスムーズに開発が進みます。
- タイル画像は事前に正方形で分割しやすいように作る
- Tile Paletteで直感的にペイントできる
これであなたも、立派な2Dマップ職人への第一歩を踏み出せます!次のステップは、マップに当たり判定をつけたり、キャラクターを動かしたりして、ゲーム性を高めていきましょう。