Anysphere開発の人気AIコードエディタ「Cursor」が、従来のデスクトップIDEに加え、Webブラウザ版とスマホ(iOS/Android)版を6月30日に正式公開しました 。
主な新機能と特徴
- どこでもエージェントを起動可能
- Webやモバイルのブラウザから自然言語で指示し、AIエージェントがバグ修正や機能追加などのコードタスクを代行 。
- プログレッシブ・ウェブ・アプリ(PWA)対応
- iOSではSafariの「ホーム画面に追加」、AndroidではChromeの「インストール」でネイティブ風アプリ体験が可能 。
- 豊富なコラボレーション機能
- GitHubリポジトリとの連携で、エージェントが作成した差分をレビュー&マージ。
- Slack連携も完備し、「@Cursor」でエージェント起動/完了通知が行える 。
- 複数エージェントの並列実行
- 異なるAIモデルを使用して並列タスク実行、得られた成果を比較するという柔軟な試行も可能()。
- IDEとのシームレスな連携
- Webやモバイルで始めたタスクは、デスクトップIDEでそのまま続きを確認・修正可能。結果はプルリクエスト化も容易()。
背景とマーケットインパクト
- Anysphereは直近で9億ドルの資金調達を完了し、企業評価が99億ドルに到達 。
- CursorはFortune 500の過半数が導入し、ARRは5億ドル超。高い信頼と導入規模が特徴 。
- AWS(Amazon)でも社内利用を検討中と報じられ、他社の追随ではなく先導的な導入動きも見られる()。
料金プランと提供対象
- Web/モバイルのバックグラウンドエージェント機能は、無料プラン以外の有料プラン(Pro以上/月約20ドル〜)で利用可能 。
- エンタープライズ向けに200ドル/月の「Ultra」プランも提供され、大規模利用・高度AIモデル利用ニーズに対応 。
まとめ
CursorのWeb・モバイル対応は、「いつでも・どこでもAIエージェントを活用できる」という開発体験の自由度を大幅に向上させました。
PWAによるアプリ感覚の操作性や、IDE/Slackとの緊密な統合により、開発現場のレスポンス速度とコラボ効率が一段強化。
社内利用検討も進んでおり、今後は業界全体で”vibe coding(ノリで開発)“の波がさらに加速しそうです 。